あまりにも若い

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ダイキンのトップは


ココ?シャネルの映画を観て、思った。
単に才能や技術だけでは、激動の中を生き残れない。
それを売り込む力が、必要だ。


先日見た、NHKニュース特集番組で、
今、注目されているアジアの急激する購買層「ボリュームゾーン」が取り上げられていた。
省エネ技術を開発したダイキンが、
その血と汗の結晶であるトラの子の技術を中国企業に差し出し、
そのかわりにボリュームゾーンへの販路拡大に
チャレンジする様子が説明されていた。
ボリュームゾーンでは、


1円でも安い商品が求められているが、
韓国など他国の商品の、価格の安さに対抗できない。
人々の、追い求めるものは価格オンリー。
似たような性能であれば、ブランドは関係ない。



「この時代には、ブランドイメージにこだわっていては、生き残れない。
我社は技術力は卓越しているが、老人院いかんせん、売るのが下手な企業。
この分岐点にきて、思い切った戦略が必要だ。」
と苦渋の選択をする。


ブランドイメージ保持、技術力と価格のバランスが課題となる。


ココは見る目が確かだった。
売る戦略が、成功のカギ。
有名女優やセレブに身につけさせて、口コミで知名度を上げた。
当時のパトロンだった、実業家である恋人のアドバイスも大きかった。
そういう戦略のヒントを与えてくれる人が身近にいると、強い。


単なる帽子屋、単なる技術屋、では、トップになっても世界が狭い。
確かな技術力は、当然必要であるが
アンテナをはりめぐらせ、情報力を駆使し、自分の作品をいかに高く売るか。
(今の時代では、高く売るのは困難だが)
単にファッションのセンスだけでなく、
時代を切り開くセンス、戦略家、企業家の目も不可欠だ。


ぬくぬく小さな城にいる、世間を知らない人にとっては、
磨きようがないジャンルでもある。
社会の事柄をすべて受け身で貫く。
必要ではないスキルは、発達しようがない。
まあ、各々がそれなりに毎日を送ることができれば、それはそれで完結している。
流されて生きるのも、それはそれでいい。
疲れることはしないで、それなりの生活を送る。
あるいは逆に、目的をもつ、生きる道を意識する。
人それぞれ、自分はどういう風に生きたいか、だ。


必要は発明の母。
動機、モチベーションが大事だ。
ココも、孤児院で身につけた確かな縫製の技術と、天性のセンス、
加えて、成功して貴族を見返してやりたいという思いが、原動力の核となった。


なにごとも、情熱をもって磨かなければ、光らない。